カネックの十八番中の十八番といえば 言わずもがな フライング・ネックブリーカー・ドロップですね。
あの技を身につけた経緯はやっぱり初来日した時に一緒に参加していたマスクド・スーパースターから盗んだのでしょうね。
カネックの試合が掲載されてる昔のプロレス雑誌のバックナンバーを見ても、初来日する以前にフライング・ネックブリーカー・ドロップを使ってるショットを確認できませんし、ああいう技は元来ルチャ・リブレには無い技のはずですし、また初来日の後に帰国した直後の6月の試合では使ってるんですよね。
ちなみにネットにて 初来日の最中に宿泊ホテルでたまたま放送して観ていた全日本プロレス中継のなかでジャイアント馬場が使ってるのを見て使いはじめた…と書いてあるのを見た事があったのですが、よくよく調べてみるとあの78年3月3日~3月30日くらいまで期間のシリーズにて 馬場さんは試合でランニング・ネックブリーカー・ドロップは使ってないみたいなんですよね。
なのでその説は間違いかな、と思ってます。
それと当時の各プロレス雑誌はそのフライング・ネックブリーカー・ドロップをカネックはフィニッシュ・ホールドとして使ってる記述が常にあったわけですが、後々にビデオなどカネックの試合映像を収集して観てみると…驚くほどに 試合の最初の段階、つまり序盤で出してはフィニッシュ・ホールドとして使ったのを見た事がないんですよね。
ちなみに個人的に一番気に入ってる一撃を挙げさせて頂きますと
82年7月2日に帯広でマードックと組んで猪木&藤波と対戦した時に藤波に放った一撃になるかなぁ。
あの時もやはり序盤に放ってましたね。
…あれは 凄かった。。。
他には 79年5月18日 新潟で マサ斎藤と上田馬之助と組んで猪木&坂口&藤波と対戦した試合で、やはり序盤に坂口に放った一撃や、83年5月15日に後楽園にてIWGP公式戦として対戦した前田に放った時なんかは喰らった前田が瞬間に後頭部をマットに打ち付けて2度悶絶するという…
かつて前田が「今まで喰らった技で一番効いたのがハンセンのラリアットだった。しかもラリアットを喰らった直後に勢いで後頭部をマットに打ち付けてね」と語ってましたが、それと同じ展開ですね。
他に映像では見たことがなく写真で見る限りでの限りなく幻想を絡めた衝撃の一撃を挙げさせて頂きますと、80年11月9日のトレオでの初めてメヒコ遠征したバッドニュース・アレンとの一騎討ちにて マスクを破かれた姿で 高々と打点が高いフライング・ネックブリーカー・ドロップも凄かったなぁ。。。
プロレス・アルバム『ルチャ・リブレ』に掲載されてるそのショットもカネックに惹き付けられた要因のひとつになってます、はい。