さてさて今回は、我がカネックが日本で初めてメイン・イベントに出場を果たしたのはいつの試合だったのか調べてみますと、それは2回目の来日となった第2回MSGシリーズの第3戦の後楽園大会でのアントニオ猪木&藤波辰巳vsジャック・ブリスコ&カネックというカードだったんですね。
元々NWA系の名選手でNWA王者にも就いたジャック・ブリスコと、NWA系には無縁のメキシカンのトップ・帝王カネックのタッグなんてのは実にマニアックで興味深い垂涎のコンビですよね。
ノーTV戦だったのであいにく試合内容を観られないのが残念なところですが、当時の月刊誌にカラーで掲載されたりしたのを見るとなかなか面白そうな試合になった感じを受けます。
最後はカネックが猪木のバックドロップにて仕留められてしまいますが、試合時間が14分越えてるあたり、なかなか良い扱いだったのではないでしょうか。
ただカネックの金旧ラメ、赤ふち、頬の模様=山羊のマスクに黄色のジャージのショート&ロング・タイツに金のシューズという出で立ちがちょっとパッとしないのが悔やまれますが。
これが赤旧ラメのマスクに、赤を基調にしたコスチュームだったらまた違った貫録が出て深みも出ていたのではないでしょうかね。
ちなみにカネックはこのシリーズでブリスコの他にも憧れの先輩ソリタリオとの地元メキシコではあり得ないコンビや、後に長い関係となる大巨人アンドレとのコンビ、マサ斎藤&上田馬之助との超絶実力派ユニットも実現しております。
…あぁ、すべてに泣きたくなるような、なんて良い時代なんだろ。。。
《カネックの日本初のメイン試合》
★1979年4月29日(日)、東京・後楽園ホール
第9試合(メイン・イベント)
▽タッグマッチ、60分1本勝負
◯アントニオ猪木&藤波辰巳(猪木=バック・ドロップ➡️体固め、14分12秒=カネック)ジャック・ブリスコ&カネック●
《☆マスク》アントニオ・マルティネス製、金旧ラメ、赤ふちどり、頬の模様=山羊を着用。