■ルー・テーズ
『 私の長いレスリング歴の中で直接 私がコーチしたい、と思ったのは、実際に弟子になった サミー・スティムボートと、カネックと、阿修羅 原 だけだ。 』
さて、流血に継いでマスク破りの裏側の話しなんですが
流血と同じくマスク破りも破られる側が自ら破く、あるいは多大なる協力をして破かれる展開に持っていく事は皆さんもご存知かと思います。
以前マスク・マニアの方に、マスクが破かれる試合では自分のマスクにあらかじめ切り目を入れていると聞いた事があったのですが、カネックのかなりのドアップ映像がないものでいまだ確認できた試しはありません。
ただ、有名な82.10月&11月の初代タイガーvs小林邦の2連戦では、やはりタイガーがカミソリらしきもので自らマスクをカットして破いているのが確認できますね。
あらかじめマスクに切り目を入れるというのは十分にうなづけるのですが、ふちどりの方が濃いマスクの場合は相当確認しにくいですよね。。。
プロレスの流血が、流血する側がカミソリで自らの額をカットして流血する、あるいはレフェリーかセコンドによってカミソリでカットされて流血する仕組みというのを初めて知ったのは1988年4月の事でした。
エスエル出版社からこっそり発売されてた一連の暴露本を偶然に見つけ読んでしまったんですね。
プロレスの具体的な裏側を知らされたあの春は本当に悲しかったなぁ。。。
さて、そんなプロレスの不正流血なんですが、ビデオを見返してもやはり流血する側が自らカットするか、レフェリー&セコンドがカットするのが通例なんですが
オレ達のカネックに関しては…流血させる側がカミソリでカットして流血させてるんですよ。
参考の映像の試合は1978.3.17(大垣)での藤波vsカネックと、1981.4.23(蔵前)藤波vsカネックになるのですが、大垣での一戦なんかはカネックがショート・タイツに手を突っ込んでなにやら取り出して右手に持って、藤波の額を掴んで噛みつきながらカットしている様子が露骨に映ってますし
81年の蔵前での素人による生撮影映像では、藤波が自らカットした直後にカネックが追い打ちしてカットして、直後にショート・タイツにしまい込む様子が確認できます。
流血させる側のカネックがカットするという…なんとも摩訶不思議な光景であります。
他の事例を観た事ないのですが、皆さんはご存知でしょうか…?
カネックが独特で、自流でやっていたのか?はたまたメキシコでは流血させる側がカットするのが常識だったのか?
その真意をオレは知りたい…。。。
ちなみに流血する側が自らカットすると知った時は大変驚いたのですが、なんでもこの方が上手くいくとの事らしいです。。。
79.4.22(トレオ)での猪木vsカネック戦でも猪木が流血するのですが、映像を見る限り猪木が自らカットしてますね。
『 そう言えば昨年(81年9月)、ボブ(・バックランド)がメヒコに来た時にオレに挑戦すると言ってスッポカしていきやがった。
アブドーラ(・ザ・ブッチャー)も同じだ。
あの2人はどうも気に食わない。 』
『 (リック・フレアーを指して)
あの腰抜け野郎か!!
(82年)9月にメヒコにあいつが来ることになっていたので、ルッタロースがセニョール・フローレスを通じてオレを貸してくれと言ってきたんだ。
ところがどうだ、あの野郎はメヒコに何時間もいないでトンズラしやがった。
メヒコの町が恐くて、メヒコのリングに上がれるか。 』
『 (UWAのタッグ・タイトルは取り損ないましたね。)
ああ、あれか。
もともとオレはシングル・プレーヤーだからタッグではオレの本領は十分に発揮できない場合があるからな。
特にあのタイトルに固執する気はない。
しかし、あれも金ヅルの一つと考えれば、チャンスをもらってアタックしてもいい。
パートナー?
アグアヨ、ワグナー、ベビー・フェース、この3人だったら誰でもOKだ。 』
『 デビューする前から、体中のすべての関節技を合理的に痛めつける技の数々を教え込まれるのがルチャ・ドールだ。
トペやプランチャができるだけではまだまだ半人前だよ。
そんな奴は決してチャンピオンになれないね。 』