カネックのフライング･クロス･アタックって、正式に解釈するとフライング･片手アタックですよね｡
この技はそもそもメヒコで昔から使われてた技で､腕をクロスしてアタックするのではなく､ジャンプしてヘッドバットを放つ技だったそうですね｡
ウルトラマンなんかはモロにフライング･ヘッドバットを放ってますよね｡
この昔からのルチャ特有の技に腕をクロスしてアタックするという捻りを加えて完成させたのがマスカラスのフライング･クロス･アタックなんですよね｡
ま､マスカラスが発明したのか関係者のフィクサーが考えた技なのかはわかりませんけども｡
ドス･カラスのはフライング･ヘッドバットと腕を平行にしたフライング･ダブルアタックを足して２で割ったような何とも中途半端な感じですね｡
フライング･平行アタックとでも言うべきでしょうか｡
そして我らがカネックのは片手だけをアタックさせてるフライング･片手アタックなんですね｡
なかなかキレも良くシビアな良い技だと思います｡
カネックはこの技を試合が盛り上がってきた場面で仕掛けてますね｡
初来日時にはもぉ使ってましたよね、確か｡
個人的に好きなフライング･片手アタックとなりますと､特に印象に残る強烈な一発ってのはあまりありませんが、強いてあげますと83.5.13(大宮)長州＆カーンvsホーガン＆カネック戦での長州に放った一打ですかね｡
外人とはスイングしないはずの長州がカネックとスイングしまくってカネックの技を多々受けた中で､痛烈なフライング片手アタックも受けてるのが印象深いです｡
またこの日のカネックのコスチュームが華麗でした。
プエブラ製の草ラメ(緑旧ラメ)金ふちどり､頬の模様がククルカン内向き､緑ラメ仕様のショート･タイツ＆ロングタイツ､金の膝当て＆シューズという、当時に各方面で絶賛された豪華な出で立ちでした｡
84.7.8(後楽園) vs長州戦でもキレキレの一撃を放ってましたね｡
こちらも痛打ってな感じの一打でした｡
92.8.15(川崎)では本家マスカラスに放ってたのも暮れなずみます｡
