今回は、新日の歴代のマッチ・メーカーのカネックに対する評価・扱い方を寸評してみたいと思います。
【★山本小鉄】
①1978.3/3~3/30『ビッグ・ファイト・シリーズ』(全21戦)
《※》カネックが初めての来日という事もあってか、なかなか良い扱いのシリーズとなってますね。
新日はカネックを大々的に売り出していく予定だったことも記載されてますし、馬場さんのところのマスカラスに匹敵するような集客力を誇ってくれることを期待していたのでしょうか。
また、このシリーズではマッチ・メーカー山本小鉄も自らカネックとのカードを組んで対戦している事に興味が注がれてしまいます。
まぁ、そんなこんなでカネックに対するマッチ・メーカー山本小鉄氏へのオレ的評価は星5ツ中…星3.5です‼️
【★坂口征二(78年9月~83年8月)】
②1979.4.27~6.5『第2回MSGシリーズ』(全38戦)
③1981.4/3~4/23『ビッグ・ファイト・シリーズ』(全17戦)
④1981.11.19~12.10『第2回MSGタッグ・リーグ戦シリーズ』(全20戦)
⑤1982.6.18~7.8『サマー・ファイト・シリーズ』(全19戦)
⑥1982.11.19~12.10『第3回MSGタッグ・リーグ戦シリーズ』(全22戦)
⑦1983.5.6~6.2『第1回IWGP決勝リーグ戦』(全28
戦)
《※》そもそもカネックの威信が決定的に墜落したのは'83IWGPからなわけですが、実はその1つ前のシリーズの82年末の第3回MSGタッグ・リーグ戦にてもはや扱いが一気に悪くなってきてるんですよね。
タッグ・リーグ公式戦ではほとんど敗北を喫したわけですが、猪木&ホーガン組に5分で黒星を喫した時の負け役はアグアヨではなくカネックでしたし、半年前の蔵前では豪快な内容で押しては引き分けた藤波とのシングル再戦では呆気なくフォール負けしましたし、地方のタッグ戦などでも幾つかボロ負け喫しては、とくに目立つ活躍が全く見られないままに…トップどころのレスラー達とカネックの立ち位置・価値がキッチリ線引きされた・格差付けされたシリーズと捉えてます。
この次に来日した'83第1回IWGPにて見事なまでの白星配給係となってはアンドレに1分で敗れ、ホーガンに5分持たずに敗れ、猪木には3分で惨敗し、隠れた実力者達のカーン、R木村、スタッドにも簡単に敗れ、売り出しかけた新星・前田にも完敗を喫するという…散々な姿を披露してはカネック・ファンにとどまらずに多くのルチャ・ファンの希望を奪われた忌まわしきシリーズとなりました。。。
さらにはこのIWGPでのカネック&ベラの失態に加え、この年の年末の全日の最強タッグに参加したマスカラス&ドスがまた思い切り低迷した事が相重なってはルチャ・ファンがプロレスから冷めたひとつの転換期だったことを幾人の方々から耳にしましたが…紛れもなく自分もそうでした。。。(泣)
この時期から約1年近くあんなに大好きだったプロレスをもぬけの殻的にテキトーに観てた自分がいたんですよね。
皆さんはどうでしたでしょうか…。
そんなこんなで中頃まではなかなか扱いが良かったと思われながら終盤は酷い扱いをほどこしたカネックに対するマッチ・メーカー=坂口征二へのオレ的評価は前半はなかなか良い扱いをしてくれた恩恵を重んじて5ッ星中…星3つです‼️