85年後半に頬の模様がアギラ(=鷲)のマスクが数多く使われたイメージが強くあります。
有名なのは年間ベストバウトにもなった85年9月15日、トレオでのマスカラスとのシングル戦で着用されたプエブラ製の銀旧ラメ、ワインふちどり、頬の模様=アギラですね。
あれは円熟味ががってて本当に渋カッコいいマスクでしたね。
その直後にメキシコ大地震が起きまして、復興してすぐくらいのマスカラスとのタッグ・マッチなんかの試合ではプエブラ製の銀旧ラメ、緑ふちどり、頬の模様=アギラが着用されて、これがまたカッコいいのなんのって。
ロング・タイツ含めて鮮やかな渋グリーンって感じで大一番で着用して欲しかったくらいです。
さらに暮れに新日の'85IWGPタッグ・リーグ戦に参戦した際の序盤には、プエブラ製の黒旧ラメ、金ふちどり、頬の模様=アギラのマスクが着用され
さらに同シリーズ終盤には85.12.6両国国技館大会や85.12.7松阪でのブロディ組との公式戦やリーグ戦唯一の勝ち試合となった85.12.10愛知でのvsケリー・ツインズ戦等ではプエブラ製の銅旧ラメ、黒ふちどり、頬の模様=アギラがお披露目されましたね。
これが史上最高傑作くらいにカッコ良かったんですよ、また!
銅旧ラメがいぶし銀ならぬいぶし銅って感じが渋輝き、ふちどりの黒色がずっしりとした上品な重量級感を醸し出し、銅色のショート・タイツと銅色のラメ模様のロング・タイツのコスチュームがまた逸品で、
惜しくはこの鮮やかな勇姿がほとんどカラーで掲載されなかった事であり、ま、後の2000年前半のベースボール・マガジン社発売のムックの中でカッコ良いショットが掲載されてましたが。
ちょっとだけ注目するポイントを挙げるならば、85年秋くらいから頬の模様の隙間のデザイン部に生地とふちどりと違う第3のカラーをほどこすようになったのですが
85.9.15トレオでのvsマスカラス戦にはほどこされてないのですが、地震直後の試合での銀旧ラメ、緑ふちどり、アギラのマスクには顎下の蛇の舌が赤い糸でほどこされまして
85.11.15後楽園などで着用された黒旧ラメ、金ふちどりのアギラのマスクには隙間&顎下の蛇の舌が赤色がほどこされ
85.12.6両国などでの銅旧ラメ、黒ふちどり、アギラのマスクには隙間にはほどこされてませんし、顎下の蛇の舌にはふちどりと同色の黒い糸がほどこされてます。
このマスクではありませんが、アギラのマスクで隙間はほどこさず顎下の蛇の舌だけ第3の色をほどこしているのは、プエブラ古くからのスタンスを崩さずに加えてかなりの上品さで仕上がっていて垂涎珠玉のカッコ良さが滲み出ております。
自分は元々はアギラのデザインはあまり好きでなかったのですが、この85年後半の『アギラの乱』により、実に大好きなデザインと化した次第です。
ま、マスクやコスチュームの配色にもよりますけども。