最近の日々の暮らしのルーティンのひとつに、夜寝る前に、昭和プロレスを数試合ほど鑑賞するパターンが習慣化してるんです。
とくに素人の方が生撮影した映像を観るのがたまらなく心地好いんです。
深夜ということもあってか実況&解説が無い映像のほうがうまくマッチしてこれがまた余情的でたまらないのです。
のどかに、良い時代だったなぁ などとその時代を思い出しながら感傷に浸ってしまうのは言うまでもなく。
過去を決して必要以上に美化しているわけでもない
しかし良い部分だけ思い出してるのも事実
帰りたい 帰れない
されど帰ったとしても果たして上手くやれるだろうか
いいや きっと無理だろう
それどころかもっと悪い事実を作ってしまいそうだ
そんなこんな想いを馳せながらオレはカネックの試合映像を観てました
今回観てたのはカネックのピークが完全にくだり坂気味に入った時期の1986年4月20日、木更津でのvs越中詩郎戦だ。
くだり坂なれどプエブラの旧ラメならず新ラメながら銀ラメに青のふちどり、頬の模様が山羊のマスクに銀ラメのショートタイツ&青ラメ模様のロングタイツ&銀の膝当て&シューズの姿はまばゆいくらいにカッコいい。
カネックのマスクはやっぱり生地が濃い色でふちどりが金か銀のマスクよりも
…生地が金か銀でふちどりの色が濃いマスクのほうがカッコいいなと改めて認識してみる。
試合内容はノーTV会場らしいざわついた雰囲気のなかを淡々と展開していく
しかしよくよく噛み締めて観てみるとカネックにしては普通か
それよりも出来が良い試合内容なのだ
86年になってるのに吊り天井ロメロ・スペシャルを成功しているのに驚いてみる
さすがにトペは出さなかったが
最後はカネック特有のセントーンにも似た感じで体を落とすエルボードロップで勝利
このエルボードロップというのも本来メキシカンの選手には釣り合わない技だ
カネックはメキシコのルチャ・リブレと日本のストロング・スタイルとアメリカのアメリカン・プロレスの3つをミックスさせたプロレスを魅せているのだ
カネックは生粋のメキシカンながら生粋のメキシカンではないのだ
そんな大好きなカネックの一挙手一投足に一喜一憂してみる
よくよく噛み締めないとわからないこの味
オレはきっとこの味が好きでカネックを大好きなのかもしれない
嗚呼、明日は1992年8月15日、川崎でのvsマスカラス戦をだらだと見ようかどうしようか
それとも1979年5月28日、釜石でのvs星野勘太郎戦を見て若きカネックの超ハッスル試合にしよっかなぁ
やっぱり円熟味のある1984年6月29日、後楽園でのvs寺西勇戦も捨て難いなぁ
などと 深夜のど真ん中でいろいろな想いを噛み締めてオレはきっと今夜も夢を見る
愛しい人よ グッド・ナイト
……なんちゅうわけもない展開をしてしまいましたが、
昭和プロレスという 過去の輝きを明日の活力にして この暑い夏を元気に乗り越えましょう!!